判定ばかりみてはいけないと言われても具体的にどこを見ればいいのか知っていますか?
せっかく受けた模試を最大限活用出来るような見るべきポイントを紹介していきます。
判定から得られる情報は少ない
みんなはこぞって判定を見ますが判定から分かる情報は何でしょうか。
せいぜい判定から分かるのはB判定よりA判定のがいいことくらいでしょう。
友達や過去の自分と比べる際に分かりやすい相対的な基準ですが、今の自分を分析し、改善することはできませんよね。
またE判定だと落ち込みA判定だと浮かれるというような無駄な喜怒哀楽を引き起こすので、判定を見るのはほどほどにしておきましょう。
分野別得点と平均点を見よう
自分の学力を上げるのに直結する情報が分野別の得点と平均点です。
今の自分の得意科目や苦手科目は分かる人が多いですが、得意分野や苦手分野まで把握できていますか?
私は微積や数列が得意で確率やベクトルが苦手とわかっていたので特に確率の勉強時間を増やし、苦手意識を払拭できました。
苦手分野を把握するには模試の成績表を見るのが効果的です。
各分野ごとに自分の得点と全国の平均点を比べて、どこで差をつけられているのかを明確にしてください。
たまたま低かっただけのこともありますが、各分野を振り返り原因を考えていくと潜在的な苦手分野があったりします。
自分の得意な分野では自信を持って確実に得点に繋げられるように、また苦手分野を補填的に復習することでつぎの模試の点数も伸びると思います。
志望校別の順位を見よう
志望校別の順位を見れば、自分と同じ大学を志望している人たちの中で、自分は上から何番目にいるのか具体的に知ることができます。
その大学の定員も合わせれば現状を維持すればいいのか、あと何人抜かなければいけないのか、自分の立ち位置がつかみやすいと思います。
現状維持とはいっても周りの学力が伸びる中での話ですので、余裕をこく訳ではありません。
むしろこれから他の人を追い抜かなければならない人は、1日10時間近く勉強する他の受験生以上に努力をしなければいけないので気を引き締めてください。
実際に大学の配点に合わせて計算してくれる模試もありますので、その模試が入試本番だったら自分は受かっているのかを想像すると、判定よりも露骨な基準だと感じると思います。
自己採点の精度を確かめよう
自己採点は実際に入試で役に立ちます。
まず、国立大を目指す場合共通一次試験が終わった段階で、点数は公開されないので、自分の自己採点を頼りにどの大学に出願するかを決めなくてはいけません。
自己採点の精度が高ければ適切な出願校を選択できます。
また、私立大学は第一志望の合否が発表される前に入学金を振り込む場合が多いです。
1校おおよそ20万円程度かかるので、経済的に余裕があればとりあえず受かっていたら全ての大学に振り込んでもいいのですが、そうでなければ第一志望のできに応じて振り込まない判断をすることになるので、どのくらいできたかを正確に知ることはとても重要です。
実際の点数と自分の手応えや自己採点にどれくらいの差があるのかを意識して、その差を出来るだけ小さくしていくよう心がけましょう。
記述が減点されていないか確認しよう
特に数学の話にはなりますが、論述過程の減点は厳しくなってください。
答えがあっていたとしてもその答えが必要十分であることを論証できていなければ不正解ですので、しょうがない程度の気持ちで扱うのは大変危険です。
分かりやすくいうと答えがx =3, 4, 5だった時には「x = 3, 4, 5が答えとして正しいこと」と「答えがそれ以外には存在しないこと」を述べなければいけません。
問題の条件に合うからというだけでx = 3, 4などと答えるだけでは十分性を考慮していない回答になってしまいます。
東工大では1カ所の減点ごとに最低5点引かれるので、論述ミスは致命的です。
もし減点されていたらこの書き方ではいけないんだと自覚し、本番までには無くなるようにしましょう。
まとめ
あまり意識していなかったポイントが1つくらいはあったと思います。
せっかくお金、時間、労力を使って受けた模試ですから、その情報を最大に生かして自分の実力を正確に把握しましょう。
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