この本の使用率って異常に高くないですか?
今回は物理の基礎を学ぶのにみんなが使う物理のエッセンスについて解説していきます。
薄いのに内容全てを網羅している
物理のエッセンスは力学・波動と電磁気・熱・原子の2冊からなりますが、2冊合わせても薄くないですか?
この本は本当に物理のエッセンスが凝縮されています。
それでいてただ公式を羅列するだけではなく、自然に理解しやすい順に、高校生が証明できるものは詳しい説明をしながら進めています。
物理はその公式がどうやって証明されるのか自体を導出する問題も出ますし、そもそも最初の情報や過程から論理的に新しい情報を導き出していくことが物理の考え方なので、証明が丁寧に書いてあるのは非常に大切なことです。
一つのものから応用的に考えることが苦手な人も、ただ公式を覚えてそれに当てはめているやり方には流石に限界があります。
エッセンスはかなりわかりやすく説明してくれているので、理解しながら、その思考プロセス事態も少しずつ身につけていきましょう。
定性的な確認をするクセがつく
高校生は物理に微積を使わない代わりに、現実的にイメージして問題を解き進めています。
例えば、正電荷と正電荷の間に発生する力を求めたいとき、まずは力の大きさを公式で求めて、その後に「正電荷同士だから反発するな」と考えて、向きを求めると思います。
そんな微積を使わない物理だからこそ大切になってくる定性的な確認をこの本は大切にしているように感じます。
これを完璧にすればあとは問題演習だけ
物理の勉強はエッセンスが完璧に身についたら、重問なり迷問なりで演習を積めばそれで終わりです。
なのでどちらの段階もものすごく丁寧にやる必要がありますし、演習の土台を築くエッセンスはとにかく何周もして完璧にしてください。
私も、学校の授業の進行に合わせて知識を整理し、定期試験前に単元をまとめて復習し、受験勉強を始めた時に知識に抜けがないか演習を解きながら確認し、間違えたものをできるまでやり直して、合計5, 6周はやったと思います。
ただ、エッセンスをやっても模試の点数は伸びません。
基礎知識を覚えてもどう使うのかを学んでいないからです。
物理は演習をやり始めとてから一気に成績が上がっていきます。
その演習は基礎知識が入っていなければできないので、この本を辛抱強くやる必要があるのです。
高3の夏休みまでかかってもいいので、演習書の解説で「こんな性質あったんだ」なんてことが起きないようしましょう。
まとめ
物理のエッセンスは物理の知識を詰められて、軽く演習でき、受験直前には辞書として使えるかなりオススメの参考書です。
基本的にこれを買えば間違いないくらいオススメできます。
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