問題集はいつから始めるか決めていますか?
今回は受験までの物理の勉強計画を解説していきます。
勉強の流れ
基本的には基礎知識を入れて演習する2段階の作業だけで十分です。
物理は基礎知識を学んでも模試で点数が伸びません。
演習をやり始めると、知識の使い方を学んだり問題パターンを覚えたりし始めて、一気に点数が伸びます。
しかし、演習でどれくらい伸びるかはいかに知識が完璧に入っているかにかかっているので、基礎段階も丁寧にやらなくてはいけないわけです。
演習期間に解説を見て、「あれ、こんな性質あったっけ?」となっていては演習の効率が非常に落ちてしまいます。
理科の強い浪人生もいるわけですから、点数に繋がりづらい勉強もくじけず丁寧にやってください。
時期と勉強内容
演習を丁寧にやるには時間がかかるので、出来るだけ早く始めたいところですので、基礎が終わった分野から演習に入り始めましょう。
電磁気の基礎をやりながら力学の演習をするといった勉強は、同じ物理の勉強でもやることが2種類になり、飽きなくて良いと思います。
高3の夏休みには力学の演習に入れることを目指して力学の基礎を進め、力学の演習が終わる頃には次の分野の演習が始められるように他の分野の基礎も進めておきましょう。
また、全ての範囲の演習を終えてから過去問に入る必要はありません。
もちろん全ての分野を勉強しきった状態で挑むのが理想的ではありますが、1日に過去問しかやらないというのは難しいです。
というのも過去問は解く、解き直すの作業しかないので、過去問しかやらない期間を設けると流石に飽きてきます。
午前中に1日1年分解いたら、午後は今までの参考書を進めるイメージでいてください。
受験までに問題集の問題を全て自分の力で解けるようになることを目標に、基礎を計画的に進め、早めに演習を始めてください。
物理の基礎の感覚
よく先生から「これは基礎的な問題だから」と言われませんか?
一通り受験勉強を終えてから思うことですが、高校物理の問題は基礎的だなと感じます。
「基礎的」というのは決して「簡単」というわけではありません。
教科書に載っている知識や性質を的確に逐一当てはめていけば、大体の問題は解けるという意味です。
知識を覚えていても基礎的な問題が解けないのは、やけに分量の多い問題文から条件を読み解く力であったり、前問を変形して次に進む計算の複雑さが原因だったりします。
そんなとき、問題集を解いて高校物理の問題を練習すれば、状況を整理する力や、問題がどう進むことが多いかパターンを把握する力が付きます。
「応用」と考えている人が多い問題集は、基礎的な知識で基礎的な問題を解けるように練習する段階だと思ってみてください。
力学と電磁気学は重点的にやろう
高校物理で大きなウェイトを占めるのが力学と電磁気学ですが、その分出題率も非常に高いです。
多くの大学で、大問が3つあったら1問目が力学、2問目が電磁気、3問目が波動か熱といったパターンで出題されます。
電磁気が苦手でもやらなければ、3分の1捨てることになってしまう可能性が大きいので、意地でも理解して演習してください。
逆にどう考えても時間が足りなくなってしまったら、力学と電磁気を優先して進めることをオススメします。
まとめ
物理は一つわからないと、それ以降何も理解できなくなってしまうような苦手に感じる人の多い科目です。
その上、受験直前まで模試の点数も伸びにくいですが、めげずに基礎、演習を続ければ絶対に一気に成長するタイミングが来る科目ですので、先のことまで計画を立てて勉強しましょう。
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